ナラ枯れを引き起こすカシノナガキクイムシとナラ菌は日本在来の生物で、今後も存在し続けます。
一旦は終息したナラ枯れも、また被害が発生することも知られています。全国的に見ると1990年代に日本海沿岸、近畿地方で被害が拡大し、2010年頃には一旦終息しましたが、近年、終息した地域で再び被害の報告がみられます。里山の放置を続け大径木が増えると、また、大規模な被害が発生する可能性があります。
将来に向けて、ナラ枯れ被害を予防するための一つの対策として、里山を更新して若返りを図る方法があります。同時に、伐採した樹木を家具材や薪などに利用する取組も進めることも有効です。
伐採した材を有効利用して資源循環の仕組みを構築することは、被害の予防に貢献することになるのです。
伐採直後
伐採後1年
伐採後6年
(写真提供:津布久隆氏)