2025/11/20
11月19日、令和7年度治山・林道コンクール表彰式が、東京都千代田区の海運クラブ2階ホールにて開催されました。
神奈川県からは、相模原市緑区の㈱菊地原建設工業施工の「令和6年度底沢治山工事」が日本治山治水協会長賞を受賞されました。誠におめでとうございます。
底沢治山工事は、令和元年(2019)10月12日に襲来した台風19号による記録的な大雨により、底沢集落び上流部の森林が大きく崩壊し、大量の土砂や流木が人家等に流入したほか、県管理の坂沢林道や多数の家屋などが損壊する甚大な被害が発生した災害に対応した県森林部局の工事です(詳細は「緑の斜面NO86」https://www.k-crk.com/kouhou/midori_086.pdf)。
復旧工事は、令和2年(2020)1月に測量・設計がなされ、翌2年度から崩壊斜面上部を抑える工事が着手され、令和7年(2025)3月に竣工する5年間を要する大規模工事となりました(写真1、2)。
この地域の森林の基岩は、水に触れると脆くなる地質で構成されており、工事は常に崩落の危険と隣り合わせの難工事となりました。
こうした一連の難工事を締め括りいただいたのが㈱菊地原建設工業です。これまで尽力いただいた事業者を代表しての受賞となります(写真3)。
近年は気象条件の変化などにより、こうした災害が頻発していますが、被害を最小限に抑えることや二次災害を防止するため、県の森林・林業部局をはじめ、こうした山地の施工を担っていただける事業者の方々により、地道な取組が行われています。
(写真はクリックすると拡大表示します。)